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2005.02.22

■王心凌●キュートな魅力あふれるニューアルバム《Honey》■

ASIEN第236号

Honey 発売以来好調な売れ行きを見せ、歌手としてもワンランク上がった感のある前作《愛你》から約一年、王心凌(シンディ・ワン)待望の新作《Honey》が登場です。しかも前作で評判の悪かったCCCD(コピー・コントロールCD)のくびきからめでたく解き放たれてのリリース。いや~、めでたい。今回も前作に負けず劣らずキュートな魅力あふれる一枚に仕上がっています。

 小柄な体格で一見華奢な外見ながら、歌にダンスに元気いっぱいの王心凌。とはいえ挑みかかるようなアグレッシブさではなく、どこかコミカルで軽いテイストを大事にしているのがこの人の魅力です。アルバムのタイトルにもなっている冒頭の《Honey》は、どこか七十年代のダンスナンバー《YMCA》を思わせるようなノリのよい曲(ちょいと牽強附会?)。かわってぐっと現代的な《翹翹板》はなんとなくBoAあたりが歌いそうな曲想ですが、歌声もアレンジもずっと「小作り」。きちんと自分らしさを追求しています。

 《木馬屠城記》は映画『トロイ』に想を得たと思いきや、しかしそんな古戦場とはなんの関係もありません。「好きな人を『落城』させるのは大変だけど、でも負けないんだもんね~」というような歌詞で、心地よい脱力感に襲われます(笑)。《跳吧》は、元ネーネーズで沖縄島唄のベテラン・古謝美佐子が孫のために作った子守歌『童神』のカバー。前回のアルバムにも『亜麻色の髪の乙女』のカバーを入れていましたが、こういう曲をひとつ持ってくるのが好きなようですね。また《青春考巻》は、このアルバムの発売元であるエイベックス所属のダンスユニット・Sweetsの『虹色の永遠』のカバーです。アルバムには携帯電話用の特製ストラップつき。ちょっとキュートすぎて、男性が使うのは勇気がいりそうですが……。

Honey ところでアルバムの発売に合わせるかのように(というか、絶対合わせてるんですけど)、発売初日の二月十八日、メディアには王心凌と范植偉(ファン・ジーウェイ)の恋愛について記事が載りました。以前から恋仲の噂があった二人ですが、今回は范植偉のほうが「より一歩進んだ関係」との発言があったよし。映画《偵探(探偵)物語》がクランプアップしたばかりと伝えられる范植偉、二十五歳という節目の年を迎え、これまで以上に結婚や子供について考えるようになった、というのですが……まあこれはアルバム発売に対する范植偉からのリップ・サービス程度に捉えておくのが妥当な線なのでしょう。

 余談ですが、これまで一貫して寡黙でクールな印象でメディアへの露出度もあまり高くなかった范植偉、今回はなんとこれまでのイメージを大胆に覆す「ちりちりヘア」で周囲の度肝を抜きました。王心凌と范植偉、どちらもファンの私としては二人に向かってそれぞれ言いたいです――「それでいいのか~!?」(銭衝)

エイベックス台湾のオフィシャルサイトはこちら。
http://www.avex.com.tw/cyndi/

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2005.02.02

■張韶涵●透明感あふれる歌声■

ASIEN第233号

張韶涵《歐若拉》 昨年末に発売された張韶涵(アンジェラ・チャン)のセカンドアルバム《歐若拉》、今年に入っても以前売り上げは好調のようです。台湾ではテレビドラマへの出演で知られる彼女ですが、歌の実力もなかなかのもの。その透明感のある高音、どこかエキゾチックな雰囲気。ネット上には“聲音的光芒(音の光)”などという評も散見されます。

 台湾生まれでカナダ育ちという張韶涵、芸能界に入るきっかけは中國廣播公司が毎年主催する『流行之星』という歌唱コンクールでした。台湾地区とその他華僑の大きなコミュニティがある海外地区とに別れ、新人歌手の登竜門として有名なこのコンクールで、彼女はバンクーバー代表として台湾での本選に参加。見事海外部門の優勝に輝いたのです。その後は三立戲劇台の《MVP情人》や《海豚灣戀人》といったテレビドラマで一躍スターの仲間入り。いちばん行きたい場所はイタリアのヴェニスと日本、好きな食べ物は刺身という、大の日本びいきなんだそうです。

 今回のアルバムでは六人ものプロデューサーと共同でレコーディングが進められました。ソウルやファンクから、ワールドミュージックふうやロックふうまでさまざまな曲想の作品に挑戦しています。なかでも女性プロデューサーと組んだ《歐若拉》や《手心的太陽》は、彼女の神秘的なキャラクターがよく表れた作品。そう、この人はその大きな瞳と少々細すぎるんじゃないのと思えるほどのスタイルで、一種妖精のような雰囲気をたたえているんですよね。このほかに《浮雲》は柴崎コウのカバー、また潘瑋柏(ウィルバー・パン)と一緒に歌う《快樂崇拝》は韓国のTurtles(コブギ)のヒット曲、《Come On》のカバーです。

 今年になって発売されたこのアルバムの「セカンド・ロット」には、《歐若拉》や《手心的太陽》など五曲のMVが入ったボーナスDVDがついています。余文樂(ショーン・ユー)が共演した《靜不下來》なども入っていてお買い得。一方大陸発売盤には、韓国の大ヒットドラマ《大長今(邦題:宮廷女官チャングムの誓い)》の中文版主題歌《娃娃》がボーナストラックとしてついているそう。う~ん、なぜそういう微妙な「差」をつける? どうせならみんな入った統一バージョンを両岸三地で発売してほしいものです。(銭衝)

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