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2005.04.14

■石康軍●デビューアルバムの「売り」はその声域の広さ■

ASIEN第241号

cover 石康軍(ジョーンズ・シー)のデビューアルバム《火光》をご紹介します。シンガポール出身の石康軍は、李偉菘(ポール・リー)と李偲菘(ピーター・リー)のもとで孫燕姿(ステファニー・スン)らと一緒に歌を学んだ「同級生」。十代の頃から、アルバイトで稼いだお金はほとんどカラオケに費やしていたという大の歌好きで、シンガポール国立テマセク理工学院で建築やデザインを学ぶかたわら、ひたすら修行に励んできたのだとか。十年近くの下積みを経て、このたびめでたくデビューとあいなりました。

ちゃらんさんからご指摘をいただきました。アルバムタイトルは《火花》ではなく《火光》です~!

 一見線の細そうなルックスながら、歌うのはなかなか力強いブリティッシュ・ロックっぽい雰囲気の楽曲。あまり自分で曲を作らないようですが、今回のアルバムに収められた多くの曲に自分で詞をつけています。彼の「売り」はその幅広い声域なんだそうで、オフィシャルサイトによれば「十九度」とか。二オクターブ半近いということですか。そのすごさになかなか実感がわきませんが、手元の資料によると、美空ひばりの『河の流れのように』がちょうど十九度の音域が必要で、ふうむなるほど確かに容易なことではなさそう。

 アルバムの最初におさめられている《愛中飛行》は、石康軍自身が敬愛する信樂團(shin)のヴォーカル・阿信(アシン)とのデュエット。またアルバムタイトルにもなっている《火光》は、得意の高音を活かしたサビが印象的です。そして《黒夜過後》は自分で作曲したナンバーで、これもファルセット(裏声)を駆使した、技術を感じさせる一曲です。ただし、アルバム全体としてはまだまだ小作りな印象。歌の実力を活かしてもっといろんな冒険をしたらいいのになあと思いました。

 アルバムには歌詞カードの他に三十ページほどのフォトアルバムがついており、石康軍が描いたスケッチが多数おさめられています。正直言ってあんまりうまくないんですけど(笑)、さすが建築を学んだだけあって、パース(遠近感)のしっかりした絵です。ちょっと「めるへんちっく」で、高校生がよく読む恋愛小説に出てくる挿絵みたい。石康軍は現在、カジュアルブランド“HANG TEN”のイメージキャラクターをつとめています。これはやはり同ブランドの広告に昨年から引き続き参加している徐若瑄(ビビアン・スー)が「ぜひ彼を使って!」と強く推薦したのだそう。そのかいもあってか、このデビューアルバム、台湾では現在売り上げで上位にランキングしています。今後の更なる飛躍に期待しましょう。(銭衝)

オフィシャルサイトはこちら……http://www.avex.com.tw/jones/
HANG TENのサイトはこちら……http://www.hangten.com.tw/

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「火光」石康軍(ジョーンズ・シー) [シンガポール]  聴くからにスジガネ入り、という感じのしっかりしたボーカルが良い感じ。 信樂団の阿信とデュエットしてる「愛中飛行」なんて、阿信より魅力的だと思う(阿信はクセのあるボーカルが売りなので比較はできないけど)。 この人、歌はうまいけど声自体はものすごくパワフルでもなく、音域19度が売りではあるが決してハイトーンボイスでもない。 よく言えば素直で聴きやすく、悪く言えば個性に乏しい。 だからこそ、これだけうまいのに苦節10年てことになっちゃたんでしょう... [Read More]

Tracked on 2005.06.30 at 01:57 PM

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