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2005.05.11

■孤戀花●ドラマと映画が同時に公開される話題作■

ASIEN第244号

scene02 昨年から一年近く撮影が続けられてきた、曹瑞原(ツァオ・ルイユァン)監督の《孤戀花》。テレビドラマ版と映画版が同時並行で制作されるという試みに注目が集まっていましたが、この春にようやく完成、ドラマ版は今月中旬から放映が始まり、映画版も来月には公開の運びとなりました。

 《孤戀花》は台湾の作家・白先勇(バイ・シェンヨン)の代表作。曹瑞原監督は二年前にも白先勇の《孽子》を台湾の公共テレビ(NHKにあたる)でドラマ化して好評を博しています。《孤戀花》は二十年前に一度映画化されており、今回は再制作になりますが、実は《孽子》もかなり昔に映画化されていたものをリメイクした作品。白先勇の小説作品がいかに台湾では長く読み継がれ、人気があるかを物語っています。

 キャストは、これも《孽子》でその熱演が好評だった[度-又/尺]宗華(トゥオ・ゾンホァ)が参加しているほか、李心潔(アンジェリカ・リー)と袁詠儀(アニタ・ユン)の競演も話題です。とくに李心潔と袁詠儀はお互いに愛し合う仲……なんだそうで、同性愛をテーマの一つにした《孽子》同様、この作品もまた広く注目を集めそうです。

 ロケは上海と台湾でそれぞれ行われたようですが、上海では撮影中に録音技師が軍靴の響きと日本語の号令を聞くという「怪異現象」があったとか。この作品は第二次世界大戦末期から一九六〇年代までの歴史が背景にあり、日本統治時代の台湾・日中戦争・国共内戦などが絡んだストーリー展開になっています。そんな背景もこの「怪異現象」が真実味を増す結果となったのかもしれません。

 《孤戀花》は台湾ではよく知られた古い曲で、《孽子》でもその哀愁漂うメロディーが効果的に使われていました。今回のドラマと映画でも、《孤戀花》のほか《夜上海》《魂榮舊夢》《黄昏故故郷》《港都夜雨》など、オールド上海やその後の時代をしのばせる数々の名曲が使われており、台湾でも一定年齢以上の世代には懐かしいテイストに仕上がっているようです。すでに放映が始まっているテレビドラマ、いずれ《孽子》と同様にDVD化されるといいですねえ。(銭衝)

レトロな風情が美しい公式サイトはこちら……http://www.tsaofilms.com/

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